08.北海道周遊 稚内編◆ 「ぐるり北海道フリーきっぷで行く! 北海道一周旅行 《 稚内編 》 ◆2008年 10月 7日(火) 「り~ん君、おはようございます♪」(CV:後藤邑子さん) そんな遣り取りが聞こえてきそうな札幌駅前です。 朝っぱらから何しているんでしょうね~?わたし。(苦笑) あらためて、北海道の中心都市である札幌市のJR札幌駅前からおはようございます。 冒頭紹介したのは、この札幌駅前が背景モデルとなっている『SHUFFLE!』というゲームの1シーンからです。 角度が悪いので分かり辛いかもしれませんが、雰囲気は掴めたでしょうか? それでは、今日の旅スタート!(ぉ 札幌駅のホームです。 しかし、JR北海道の列車って見た目ほとんど同じデザインだよね~? ちなみに、向かって右の青い列車は帯広行きの特急スーパーとかち号(ディーゼル気動車)。 対する左のシルバーメタリックな列車は、旭川行きの特急スーパーカムイ号(こちらは電車)です。 素人目には分かりませんよね? 今回、最初に乗るのは左側の特急スーパーカムイ号 旭川行きです。 「"稚内編”なのに、なんで旭川行き?」という疑問については、後ほど答えることにして・・・ この電車の由来である『カムイ』とは、アイヌ語で「神格を持つ高位の霊的存在」という意味を持っています。 つまりは、ありがた~い特急列車なんですね!(ぇ 早速、乗車してみます。 もちろん、指定席(uシート)ですよ! グリーン車が最初から無いスーパーカムイ号の一般指定席(uシート)は、普通車とグリーン車を足して2で割ったような設備。 前後の座席間隔は広く、背もたれも大きい、リクライニングも十分にする、床はカーペット…ほぼ、グリーン車扱いです。 JR北海道さん、良い仕事してますね~? そして、この電車の指定席には加えて最大の売り物である特徴があります。 『 指定席の各座席にコンセントが標準装備されている! 』 パソコン専用と書いてありますが、これでケータイやデジカメの充電も可能となっています。 この設備有無の価値は大きい!移動中に充電できる素敵な特急電車です。 ちなみに、ホテルで充電は満タンにしたので私は、ケータイの充電器を繋げて旭川到着までワンセグTVを見てました(笑) あっという間に終点のJR旭川駅に到着です。 ちなみに、旭川駅向かって右のESTAビル3階に・・・ 日本最北端のアニメイト旭川店がありますよ♪(爆) 開店前で行きませんでしたが・・・w 近年、注目を浴びている旭山動物園がある影響か、動物たちもホームでお出迎えです~♪ さぁ、ここからが正念場! 日本最北の地である稚内に至る、JR宗谷本線に乗り換えます。 稚内まで連れて行ってくれるのは、特急スーパー宗谷1号。 これ、札幌始発なんだけど前者の「特急スーパーカムイに乗りたい!」という理由だけで旭川にて乗り継いで乗車します。 面倒かもしれないけど、フリー切符で普通指定席利用なら絶対『Sカムイ→S宗谷』の乗り継ぎのほうが快適に過ごせると思いますよ? えっ?「そんなに立て続けに特急列車に乗って大丈夫なの?」ですって? 大丈夫! 今回使用している切符はJR東日本発売の「ぐるり北海道フリーきっぷ」 なんと、この切符、東京からの往復+北海道内特急列車の指定席なら何度乗ってもOKという破格な切符。 ※本来、乗り放題に必要なのは帰りの切符なんですが、色々改札スタンプ押されたら文字が読めない状態になってしまったので・・・(汗 あっ、購入した駅に対するツッコミは控えてくださいね(苦笑) しかし、この列車、デンマーク国鉄とJR北海道の共同開発らしく何となく新鮮な感じがします。 ちなみに、厳密に言えばこの列車はJRのモノじゃなくて、北海道高速鉄道開発株式会社の列車をJRが借りて運行しています。 旭川から途中の名寄駅までは、高速線路改修が行われているので130km/hで走行していますが、それ以北は未改修区間なので、 最高時速95km/hにスピードダウンして、非常にゆっくり稚内を目指します。 旭川→稚内だけでも約3時間30分くらい要するんですよ!? 昨日のスーパー白鳥同様に、前面展望~♪(ぉ 既に先客が2名ほど居ましたが・・・同じ鉄道ファンなので、スグ意気投合。 結局、1時間以上張り付いていました(オイオイオイ) 旭川から約3時間30分。札幌からは、実に約5時間も掛かって・・・ 終点、JR稚内駅に到着です。 札幌駅から数えて80番目の駅になるんですね~? 遠っ!! ちなみに、言わずと知れた日本最北端の駅。 つまり、日本の果ての果ての線路(駅)です。 ここで記念撮影したかったですが、それは明日にすることにして今日は、別の場所に向かいます。 さて、稚内といえば最北の地『宗谷岬』が有名ですが・・・あそこ、実は稚内駅から30kmくらい離れているんですよね~? 流石に徒歩や貸自転車では、無理があるので考えてみた。 1.レンタカー(軽で借りれば、5,000円くらい) 2.路線バス 3.定期観光バス ・・・面倒くさいので、定期観光バスを選んだ。 あれ? 乗車整理番号1番? WestNozomi 「まさかと思いますけど、わたし1人ですか?」 バスガイトさん 「はいっ♪」(満面の笑顔) まじッスか!? Σ( ̄□ ̄;)// え~と、宗谷バスさんの全面協力で高速バス仕様の大型バス(トイレ付)貸切、バスガイド、運転手付きで稚内観光します。 元々平日だから、少ないとは想定していたけど・・・まさか、1人で実質バス1台を貸し切るとは・・・(滝汗) ちなみに、今年の宗谷バス定期観光バス運行は、既に終了しています。 2009年4月あたりから運行再開するみたいです。 まず、バスが最初に向かったのは北海道遺産にも指定されている「北防波堤ドーム」を車内から見学。 近代的な造りをしていますが、1931年着工、1936年完成と結構年期が入っています。 北海道と樺太を結ぶ鉄道連絡船へ向かう乗客を波・風から守るために作られた物らしいです。 解説があると分かり易いな~。 次に向かったのは、宗谷海峡を見渡せる「野寒布岬(ノシャップ岬)」。 う~ん・・・思いっきり逆光ですが、海の向こうの利尻島に聳える利尻富士もきれいに見えました。 ちなみに、よく間違えられる日本最東端の根室にある岬は、『納沙布岬(ノサップ岬)』なので間違わないように! どちらも、アイヌ語で「飛び出た岬」という意味から付けられた名前らしいです。 さて、ノシャップ岬から一度JR稚内駅前に戻りまして次に向かうのは、あの小高い山に聳え立つ「稚内公園・百年記念塔」 タワー到着後、とりあえずエレベーターに乗り最上階を目指します。(ちなみに、入館料はバス代に含まれています) それでは、日本最北の地である稚内市内の眺望を御覧下さい・・・ おぉ~!スゲー!! 【 JR稚内駅・JR南稚内駅・稚内空港・宗谷岬方面を望む 】 この日は、見事な快晴。 稚内市内はもとより、宗谷岬・利尻富士のほか遠くはサハリン(樺太)まで肉眼で認識できました。 ガイドさん曰く、「ここまで綺麗に見える日って、そうそう無いですよ~?」とのこと。 況してや今日の乗客、わたし一人ですもんね~? 文字通り、日本最北の絶景を独り占めしていました♪(ぉ それでは、もう少し稚内市街地(駅前方面)へ向けてズーム・イン!(笑) 稚内全日空ホテル まずは、定期観光バスで最初に向かった「北防波堤ドーム」 成程、あんな風になっているんですね~? ちなみに、向かって右に見える白い比較的高いビルがANA稚内全日空ホテルになります。 正面に見えるオレンジの建物・・・あの辺りが、日本最北端の駅であるJR稚内駅です。 ほら、そう言えば稚内到着したとき、特急スーパー宗谷の後ろにもオレンジの建物があったでしょ?アレです。 ここからなら、利尻島の利尻富士も綺麗に・・・まぁ、頂上に雲が掛かっていますが綺麗に見えますねw さて、この稚内市開基百年記念塔には、北方記念館という宗谷地区と樺太に関する資料館が併設されています。 サハリンや、アイヌ民族、大韓航空機がロシア軍に撃墜された事故などの資料は、大変勉強になりましたが・・・ やはり、鉄道関連資料には興味津々な鉄オタ(ぉ 廃止された旧JR天北線の貴重な資料の数々には、目が奪われてしまいました。 どうしようも無いなコイツorz 稚内百年塔を後にして、そこから数百メートル離れた稚内公園に移動します。 小高い山の裾野にそったこの辺りでは、南極探査隊に同行する犬(タロ&ジロ)とかの訓練も行われていました。 そして、サハリン(樺太)を望める一帯には、樺太関連の慰霊碑なども建てられていました。 さて、たっぷり稚内市内も観光したし、本日のメイン『宗谷岬』に行きましょう! ガイドさん:「宗谷岬は市街から近く、たった30kmしか離れてません。スグそこですよ~?」 ・・・北海道の方と、感覚のズレを身を持って感じた瞬間でした(ぇ 宗谷岬手前でバスから降ろされて、岬まで少し歩きます。 バスは日本最北端のガソリンスタンドの横を通って宗谷岬へ先回りw うわっ、もう先回りしてるよ・・・。 でも、そんなに遠くないので歩きます。日本最北端の信号機を渡ると・・・ 正真正銘、日本の最北端の果ての果て・・・「宗谷岬」に到着です♪ 宗谷岬横の売店では、『日本最北端到着証明書』(税込100円)が売っています。 日付・時刻も印字してくれますよ? WestNozomi、2008年10月7日 16:50到着・・・っと♪ この売店の裏手には、『流氷館』といって本物の流氷を見ることが出来る無料の展示施設があります。 あの~、展示室の温度表示が異常な数字を表示しているのは、気のせいでしょうか?(苦笑) 早速、入ってみる・・・ さむっ!! 雪国北陸の人間ですが精々、氷点下3度くらいしか体験したこと無いので、氷点下10度は・・・あぁ~襟元が凍ってる!? こっち見んな!(笑) 【※注:はく製です】 流氷館から出ると、もう日没時刻になっていました。 日本最北の日の入り・・・なんて、ロマンチックなんでしょう。 ちょっとだけ、感激しました。 宗谷岬から稚内市街へ戻る道中、ガイドさんと運転手さんと「北海道と本州の違い」について討論会をしました。 運転手さん曰く「北海道の人は甘党!納豆にも赤飯にも砂糖を入れる」 ・・・本当ですか?? バスガイドさんは、「『セイコーマート、カツゲン、焼きそば弁当』この3つは道民として外せない!!」との1点張りw なかなか、楽しい車内でした♪ そしてJR稚内駅前に着いて、定期観光バスは終了です。 案内して頂いた宗谷バスの運転手さん、ガイドさん、ありがとうございました♪ 車を借りるより断然お得でしたね☆ さて、今日の宿はJR稚内駅前のプチホテル ビジネスジョイさん。 要するに、一般的なビジネスホテルです。 プチホテル ビジネスジョイ 一旦、ホテルに荷物を預けてから、夜の稚内へ・・・・・・・・・・夕食を食べに行きます。 お腹減った~!(オイッ) 今日の夕飯は、ガイドさんから教えて頂いた市内のお店で『オホーツク・イクラ丼』 う~ん、幸せ~~~♪♪♪ 値段は相当張ったけど・・・一度、こういうの思いっきり食べたかったんだよね~。 夕食を食べてから、向かったのは・・・ 宗谷バスのガイドさんが「是非行って!」と熱弁していたセイコーマートというコンビニ。 そもそも本州に無いし、聞いたことも無い。 普通のコンビニと変わらないだろう・・・と思って店内を見てみると・・・ ナニコレ!? 魅力的な商品のほか、店内全商品がフツーの大手コンビニより安い!! ペットボトル飲料100円は当たり前!お弁当も100円~398円!! 安すぎるだろ・・・(汗) 安さに感激しながらも、例の商品を買ってきた。 「やきそば弁当」・・・という名のカップ焼きそば。 あっ、右に見えるのは気のせいです。 函館で買ってきたToLOVEる!11巻も一緒に写しただけだからww ところで、何が『弁当』なのか?この焼きそば。 早速、お湯を入れて作ってみた。 ・・・完成。 普通のカップ焼きそばは、お湯を入れて3分経ったら捨てますが、この焼きそばは、そのお湯を捨てず・・・ 付属のコンソメスープを別のマグカップにいれ、そこに先程の戻し湯を入れて、コンソメスープとして頂くらしい。 だから弁当。 気になるお味は・・・ うん、意外に(?)美味しい。 でも、コンソメスープは驚いたな~?勢いで、お土産用にもう1個買ったことは秘密w そして、函館で買ってきた『ToLOVEる』を読みながら、稚内の夜は更けて行きました。 【 次回(3日目)は、廃線探索と留萌へ行くよ! 】 旅行記に関するご意見・ご感想はWeb拍手かメールでお願いします。 送って頂けると、WestNozomiが喜びますw |